アクチュアリーの活躍分野

アクチュアリーが活躍する分野は多岐にわたります。

生命保険分野

生命保険分野では、病気・事故などのリスクを数学的に解析し、新たな保険商品の開発をおこなったり、収益やリスクの管理を行います。 また予定利率や予定死亡率、予定事業費率などを計算することで保険料の設定を行ったりもします。

最近では会計基準が国際会計基準(時価会計)に変わったことを受けて、その対応をアクチュアリーに依頼することもあるようです。

損害保険分野

損害保険分野も、生命保険分野と大きくは変わりません。 しかし、あえて違いをあげれば扱うリスクが多様なことがあげられます。 損害保険の場合には、頻度は高いが小さなリスク(小規模な事故など)から、頻度は低いが発生すると巨大なリスク(大規模災害など)までさまざまなリスクが存在します。それら細分化されたリスクの管理もアクチュアリーの大切な仕事です。

また金融と保険の融合が進む中で、非常に高度な保険数理・保険数学を用いた金融商品があらわれています。たとえばキャットボンドや天候デリバティブ、クレジットデリバティブなど最近出てきた金融商品の開発、管理も行います。

年金分野

信託銀行や年金保険の分野では、企業の年金制度の維持や管理を行ったり、コンサル業にたずさわることもあります。 また年金制度の維持のために、年金財政の健全性を検証することも必要です。

その他の分野

最近では、コンサルティング会社でもアクチュアリーを採用し、M&Aのリスクを計算させたりするところもあるようです。 また求人に募集して特定の保険会社へ就職するのではなく、独立起業して外部コンサルタントとして保険会社のコンサルを行ったり、監査法人という中立的立場から外部監査を行うこともあります。