アクチュアリーになるための資格試験

アクチュアリーになるには、日本アクチュアリー会が行う資格試験に合格する必要があります。資格試験には前期と後期の2種類があり、それぞれの概要は以下の通りです。

  • 前期(基礎科目)5科目【マークシート方式】
    • 数学・・・確率、統計、モデリング
    • 生命保険数理・・・生保数理の基礎および応用
    • 損害保険数理・・・損保数理の基礎および応用
    • 年金数理・・・年金数理、年金財政の基本
    • 会計、経済、投資理論・・・会計、経済、投資理論の基本
  • 後期(専門科目)2科目(コースを選択)【論述形式】
    • 生保コース・・・生保商品の実務、生保会計・決算
    • 損保コース・・・損保商品の実務、損保会計・決算・資産運用
    • 年金コース・・・確定給付企業年金制度、年金関係税制、公的年金制度、厚生年金基金制度

前期5科目中、1科目以上合格で日本アクチュアリー会の研究会員、さらに5科目すべてに合格すると準会員となり後期科目の受験資格が得られます。

後期科目は3つのコースの中から2つを選んで受験し、その2科目に合格した後、プロフェッショナリズム研修というものを受けることにより正会員となれます。

試験の難易度はかなり高めですが、たいていの受験者は1年に1科目か2科目くらいのペースで受けるため科目別合格率は10~20%程度とそんなに悪くはありません。正会員取得までにかかる平均時間としては6~8年程度のようです。